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脳卒中患者意識調査~患者の意識と政策課題~

脳卒中政策に関する「脳卒中患者意識調査」を実施 患者視点の政策課題が浮き彫りに

■脳卒中政策について全体に低い満足度
特に国の取り組みと患者参画が課題 

 設問では、脳卒中政策における下記9つの個別課題対策()について、それぞれの満足度と重要度を聞きました。その結果、重要度については、「とても重要」「やや重要」をあわせると、すべての対策について8割以上の方が重要であると判断しました(図2)。
 また、各個別対策の重要度の高さが指摘される一方で、満足度については全体的に低い傾向にあり、最も高い項目でも、「とても満足」「やや満足」の合計は44%にとどまっています。特に、(9)の国をあげた取り組みや、(8)の患者や市民の声の反映については、満足度が2割前後になりました(図3)。
 この結果からは、「患者さん・ご家族の声を政策に反映する仕組みづくり」「患者さんや現場での課題や悩みに対し、国が総合的に施策を講じること」などが必要課題として挙げられるかと解析できます。

図1:調査概要

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図2:脳卒中の医療政策について[重要度]

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図3:脳卒中の医療政策について[満足度] 

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表:個別課題対策における質問

1)国民に向けた、脳卒中についての知識(予防方法、症状、発症時の対応など)の普及が行われている。

2)全国どこでも、24時間いつでも、救急車を呼べば専門的治療を受けられる病院に救急搬送され、速やかに標準的で質のよい脳卒中治療を受けられる。

3)必要なリハビリ治療を十分に納得のいくまで受けられている。

4)地域の脳卒中診療(急性期治療、回復期治療)を担う医療機関について、必要な情報が公開されている。

5)医療機関やリハビリ施設、居宅介護事業所などの施設間の連携がとれている。

6)医療機関を退院して自宅に戻った後、十分な医療や介護を受けられている。

7)国や都道府県のレベルで、脳卒中の発症率、救急搬送状況、医療機関での治療内容、治療成績、後遺症の状況、介護している家族の状況など、脳卒中の現状について調査され、公表されている。

8)脳卒中医療政策に患者や市民の声が反映されている。

9)患者の悩みや現場での課題について、国をあげた取り組みが行われている。

 

■治療面での不安のみならず、
経済的・社会的不安の存在が明らかに

 また、患者さんやご家族の不安については、「ご自身、あるいは、ご家族が脳卒中を経験したことで、人生に不安を感じたことはありますか?」という問いに対して、不安を感じたことがあると答えた回答者は、「とても不安」(58.5%)、「やや不安」(30.5%)であり、合計で89%の回答者が人生に不安を感じているといった結果が出ました。
 不安の中身は、1位「再発や治療」(78.1%)、2位「家族の負担」(49.1%)、3位「経済的負担」(38.0%)となり、治療面・身体面のみならず、「家族の負担」や「経済的負担」といった要素が上位を占めていることも明らかになりました(図4)。
 また、「脳卒中の治療やリハビリ、治療後の生活などについて、総合的な情報を提供したり、患者さんや家族の相談に乗ったりする相談窓口が必要と思いますか?」といった質問に対しては「とても必要」が82.1%で、「やや必要」も併せると95.6%の方が必要であると回答しており、患者さんやご家族の相談支援体制の整備・充実が求められていることも明らかになりました。

図4:悩みや不安について

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■約9割の患者さんやご家族が
脳卒中対策基本法の成立を重要と回答

 「脳卒中対策基本法が成立することは、脳卒中対策実施のうえで重要かと思いますか?」という問いに対しては、「強くそう思う」が79.2%、「ややそう思う」が13.5%と、総計で92.7%が重要と回答しました(図5)。
 なお回答者については、重度の介護が必要となる介護度4(4.0%)および介護度5(2.5%)については比較的少なく、寝たきりの状態になっている患者家族の方の声などを十分に反映しきれていないこともお断りしておきます。

図5:脳卒中対策基本法成立の重要性

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更新日:2009年12月10日

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